わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

映画『鑑定士と顔のない依頼人』観てきた

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、もう2014年に入って11日目なわけだけども、
先月のアドベントカレンダーは一体なんだったのってくらい記事を書いていなかったので、
新年一発目!!

今日『鑑定士と顔のない依頼人』を観てきた。
ものすごーくかいつまんで言うと「老齢の美術品鑑定士の男が謎の女に振り回され絆される」話。
ネタバレのレビューは既にあがっていて、見終わった後に読ませていただいて楽しかった。あらすじもこのブログを見れば十分だと思うので、ここには徒然な感想を書こうと思う。

基本的に私の目的はジェフリー・ラッシュジュゼッペ・トルナトーレ監督が組むとどうなるのかが見たくて一人でふらっと観に行った。

トルナトーレ監督のは『ニュー・シネマ・パラダイス』を観たくらいで、また感動作なのかなぁと思ってたら、どちらかというとラストでどーんと突き落とされる感じの映画で意外だった。
ああ、今思い出したけど『題名のない子守唄』も観てたわ。あの映画も結構落ち込むところあったな。でもあの映画の最後はちょっと救われた。この映画のラストは見る人によっては何も救われないと感じると思う。
とはいえドナルド・サザーランドが出てて、途中何事もなく終盤まできたら私は「このままでは終わらんだろう」と内心思っていた。ただのいい友達で終わるには俳優が大物過ぎるし、これまでに演じてきた役柄的にも軽すぎるよなぁと思ったし。

ジェフリー・ラッシュが出てる映画で最後に見たのは『英国王のスピーチ』で、そのときも静かさと気の強さが両方見られるような人だったけども、今回の役もベースはそんな感じだった。これまで観てきたジェフリー・ラッシュ出演の映画って、男がものすごく強かな場合が多かったのだけど、今回の役は驚くほどウブな男役で、3次元の女こわいから2次元の女(肖像画)に逃げるなんてとんだオタクだぜ、肖像画ならオシャレとか、んなことねぇから!!(ライフ的な言い方で)って序盤で思った。クレアと親しくなるにつれてやっと女性をまともに見る事ができるようになるという。ずいぶん年下の男に「大人の世界にようこそ」とか言われてて、めっちゃ照れてるの見て、こっちがニヤニヤした。
でもこの作品と同じく(と言えるか本当は微妙だけど)『シャイン』という映画でそれなりに年とるまで童貞でいた男役演じてるんだけど、そこでいうウブさとはまた違うのは巧みだった。

映画って人によって全然好み違うから見に行きたい映画があってもメジャーなものでない限りなかなか「一緒に行こう」と誘いづらいわけだけど、特にこの映画は一緒に行くと人によっては気分を害する可能性がとても高い…。正直に言って一人で見に行ってよかったぁと思った。誰かと見るにしてもDVDとかで出たのをみんなでドヤドヤ見るには向かないかなぁ。じっくり映画を楽しみたい人向けだと思う。一緒に観るならある程度映画が好きな人であるとか、同性であるとか。これ一部の男性がすさまじく辛くなるのでは…って思った。でも癖になる感じ。くさや食べたことないけど、くさいと分かってて食べたいってこんな感じなのかなと思いながらおうちに帰った。

最後に"The Best Offer"という原題が素敵だと思った。

また何か観に行こう。

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鑑定士と顔のない依頼人

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ニュー・シネマ・パラダイス [Blu-ray]

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題名のない子守唄 [DVD]

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英国王のスピーチ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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