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わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

23日目: 本『やさしいデザインの教科書』を読んだ

やさしいデザインの教科書

やさしいデザインの教科書

『HTTPの教科書』でも書いたが翔泳社kindle本のセールがやってて、その時に一緒に買った。デザインパターンの勉強はしたけどもデザインの勉強というのはあんまりちゃんとやってなかったので今読んでいる。

1章は「誰のためのデザインか」を意識しよう、ということに尽きると思う。女性向けだとやわらかく暖色系のデザインが好まれる傾向があるけども、それがビジネスウーマンというターゲットになると機能性をもう少し押した感じにしたほうがいいよとか、女性向けだから暖かいイメージにしようっていうのは構わんけども全部が全部そのイメージでデザインすると埋もれちゃうから差別化を図ろうとか。言葉を尽くすより図を見せる方が早いよ、とか。私自身は『地』とか『図』という言葉を知らなかったので、へぇそんないいかたするんだなと思いながら読んでた。地の色という言い方があるから、それと同じだと思う。

3章の文字の法則、フォントの話なんだが、ここらへん高校の時の美術の授業とかでやったことがあった。自分の好きな歌の歌詞の1フレーズを使って文字と背景色だけのポスターを作るという課題があって、そこでどんな字体を選ぼうとかいろいろ遊んでいた。友人たちは椎名林檎とかが好きでみんな似たような曲を選んでいたイメージがあって、私は誰も選ばなそうでかつ何かやたら渋いやつを急に選びたくなって安全地帯の『恋の予感』のサビを選んだ。それがたぶんちょうど安全地帯とかをリアルタイムで聞いてた先生にツボったらしくて美術室に飾られた記憶がある。もう11年も前か…。美術は好きなので結構真面目に授業受けてたけど、フォントってやっぱり基本的な要素の一つなんだなと改めて思った。高校の時の美術の教科書は今でも自分の手元にとってある。

この章でちょっと気に入らないなと思ったのは仮想ボディと呼ばれる、ある文字をちょうど囲むような正方形による空間の取り方についての説明だが、仮想ボディに合わせて漢字とひらがなを並べるとひらがなは空間が空きすぎてぼけた感じになるよ、というところ。だから調整の必要があります、という話はわかるのだが、調節した例としてあげられたものが単に文字間が均等になるよう並べ直しただけであって、これは調整とは言わないだろうと思った。例えば漢字の方が仮想ボディの中身がぎゅっと詰まってしまうので、漢字の窮屈さをやわらげるためにあえてひらがなの仮想ボディ自体を漢字より少し小さめにとった上で文字を配置するとか。その際仮想ボディを小さめに取るということは漢字の文字のトップよりもひらがなの文字のトップの方が下がるので、下のラインで合わせずにひらがなだけちょい上で合わせるとか。そういう工夫が『調整』っていうんだろうが、と思った。

そこまでいくと教科書を超えるのかな…。でもこの本の目的自体が割と理論寄りで実践という感じじゃないから例に出すものは実践的なものを入れてよかったんじゃないか。時折出る例となるポスターは実際の宣伝ポスターだったりするんだが、そこまでいくと今度はプロすぎてすぐ真似できないよね、という。難しい…。とはいえ前からデザイン関係の本自体は読んでいたつもりではあるが、『この絵の描き方』みたいなものばかりを手に取ってたなと思ったので、この本で言葉とか知れたのは良かったな。よく言われる『ノンデザイナーズブック』に今度は手を出そうかなー。

小学校、中学校と絵が好きで描くのも好きで、実際描いた絵がめちゃくちゃうまい友人たちに恵まれた。男女問わず彼らは好きで描いていて自分もあんな風にのびのび描けたらいいなぁと思っていたけども、ただの負けず嫌いもあって「のびのび」という言葉からは離れていた気がする。実際中学の時の美術の先生から「描きたいものは分かるが、気持ちをもうちょっと違う方向に向けられたらなぁ。惜しいねんなー。」と言われたことがあった。私としてはその言葉を聞いて「やっぱ見る人が見るとわかるよなーw」って内心思ってて、ただ手放しに褒めて伸ばさなきゃとかされるよりはっきり言ってもらえてほっとした。

そこからどう思ったかというと「絵がこんなに描ける人たちがいて、自分はその人たちに勝てる気がしない。でも私も作りたいという漠然とした気持ちはあるんだよな。何だったらできるかな。プログラミングかなぁ。」と。うちにパソコンはあったけど、小4のときにわからないなりにプログラミングのことを勉強してみようと思ったことがあって、何から始めていいかわからなかったから図書館でそれっぽい本を借りてきたことがあった*1。当時の私の周りにいる友人の中にプログラミングに手を出している子は一人もいなかったから、これなら勝負をまともにしないといけない人がいなくて、ある意味のびのびできそうだし、ゲーム好きだしいいかもと思ったからだった。今は実際にプログラミングをやる仕事についてて、何かを作る仕事には就けた。

で、昔話が長くなったけども、プログラミングをするといっても内容は多岐にわたる。私がやっている仕事はwebアプリケーションエンジニアで、いわゆるwebサイトを作るためのプログラミングをやってて、今やってる内容はユーザにはあまり見えない裏側の処理を書くことが多いが、やっぱりユーザさんがどう思うかどう伝えるかが一番大事なので、いくら裏側の処理を書くことが多くてもデザインのことを何も知らないのは問題だよなと常々思う。あと自分は中学の時に先生から言われた「惜しい」を惜しいままにするつもりはないので、まぁのびのびかどうかはさておき伝えるべきことが伝わるように作ろうと思っている。

とはいえデザイナーの世界でもうんちくたれるよりプログラマの「とにかくコード書け」と同じことが言えると思うので、作ってなんぼだと思う。

*1:最もそれはプログラミングの本でもなんでもなくてword、excelの使い方が書かれた本だった。本当に何から手をつけていいかがわからなかったから、パソコンっぽいものと思って選んだ。