わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

映画『桐島、部活やめるってよ』と『息子のまなざし』を観た

映画が観たいなーと思ったので先月は2本観た。
あらすじは書かないで感想だけ書く。

桐島、部活やめるってよ

ひたすらっていうサイトで日本映画がいっぱい探せるし、「そういやこんな映画もあったな」と思って観た。

高校生ってこんなだったっけな?と思いながら観た。
登場人物のどの子も結構青春してる感じで、周囲を振り回すし、周囲に振り回されるし、周囲に合わせ過ぎるし、周囲を意識し過ぎる。◯◯し過ぎといっても別に演出は過度ではなくて、まぁこういう奴いるよな〜と思わせる。全体的にもうちょっと力抜けよって初々しい感じ。振り回される理由がまたとてつもなくしょうもない理由なんだけど、その時の当人たちにとっては一番大事なことなのでしょうがない。
原作を読んでないので何ともだが、結構先生が空気であくまでも高校生にフォーカスしてると思った。私自身は高校に強烈なキャラの先生方が多かったので、普通というか他の高校で生活送ってたら先生の出る幕なんてこんなもんなのかしらって思ったりもした。
ロケが行われたのは高知県だったみたいで、最後のロールで高知県のどこどこみたいなのがいっぱい出てた。確かにいかにも都会といった風景ではなかったように思う。正直東京23区ってやっぱ都会でどこ見てもビル立ってるし学校まで建物に囲まれてるから遠景から撮影しても殺風景だろうが、時々出てくる高校の遠景があまり都会っぽくなくてよかった。…まぁ自分の出身校は周囲が田んぼと古墳と山に囲まれて、最寄駅が無人だったのでもっとすごいけど。

息子のまなざし

ひさしぶりにフランス映画でも観たいなと思って観た。

静かに観られる映画だった。ずっと主人公の男の目線で描かれていて、女の人が出るのは数カットってところ。男がどうして自分の息子を殺した少年を育てようと思ったのか最後の最後まで語られずに終わってしまうけども、そこをあえて公にしないで、また男の独白シーンみたいなのも完全になくして、ひたすら男が少年と話すシーンだったり元妻と話すシーンだったりを観せ続けるのはこちらの想像力をかきたてるものがあった。ここ最近観てきた映画って登場人物の独白シーンで「実はこう思ってました」っていうネタばらしのようなシーンがあるんだけども、本当にこの映画にはそういうネタばらしはなくて、ひさしぶりに観るタイプだった。
男自身、自分の心のやり場に悩みながら少年と接してるのがわかるし、クライマックスで少年に自分との関係を打ち明けるときも思い切って打ち明けてみたというよりは、ずっとずっと我慢し続けていたけど訳のわからないタイミングでポロっと出てしまった、でもいつかは言おうと思ってたみたいな感じで、男の救いのなさがにじみ出ていた。

今度観たいなーと思ってるのは『白いカラス』と『愛の渦』あたり。
観たい映画いっぱいある。

息子のまなざし [DVD]

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  • 発売日: 2012/03/23
  • メディア: DVD