わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

映画『アイアムアヒーロー』観た

原作漫画、途中までは読んだことがあって、ちょっと気になってたので観に行った。 結果、めっちゃ良かった。ちょっと前に『レヴェナント』もデカプリオ応援のために観に行ったけど、そっちより断然良かった。

ちょっとネタバレの記事になる(『レヴェナント』もちょっと書く)ので、気になる方だけ続きを読むポチってください。

あらすじ

うだつの上がらない漫画家・鈴木英雄(大泉洋)は、出版社に新作漫画を持っていくが連載を断られてしまう。恋人のてっこ(片瀬那奈)にはそのことで愛想を尽かされ二人が同棲していた家を追い出されたものの、翌日職場に急に電話がかかってきて「また会いたい」と言われる。
翌朝、てっこの好物であるメロンパンを買って家に向かうが、ドアの向こう側から声をかけても返事がない。気になってドアのポストの投函口からドアを開けるようてっこに声をかけるのだが…。

感想

上に書いたあらすじでいうところの"同棲している"とか"愛想を尽かされる"とかの設定は微妙に原作と異なるが、大事なシーンはかなり原作をリスペクトしていると見えて、ポストの投函口から覗くシーンから「おお!よくできてる!」って感じだった。人間がだんだんゾンビになっていくシーンも原作漫画では人間の言葉を話してはいるけどしゃべり方がおかしくなっていくのをフォントがぐちゃぐちゃと配置されるので表現していたりするが、そのシーンも映画でやるとこうなるのかーと感心して、良かったと思う。
あと、何が良かったって大体映画の方が原作漫画よりも表現がおだやかになりがちで、グロテスクなシーンのはずのところがなんか血の量が少なかったり、特殊メイクとしては確かにすごいけど見た目だけ怖かったりするものだけど、これ原作よりグロくないか?wとちょっと思えるくらいのシーンもあって良かった。三谷(塚地武雅)が原作だと飛行機の脚に頭持ってかれるので一瞬だけど、叫びながら首を切ってて狂気を感じさせてくれて良い(どっちもグロいけどw)。あとキャラクターがそこそこ原作と近くて良かった。すぐ死んじゃうけどマキタスポーツが個人的にハマり役で良かった。あとタクシーの運転手とか。地味なんだけど大事だよねこのキャラってところにわりかし有名な俳優さん持ってきてすぐ殺していくスタイル嫌いじゃないです。
映画の終わり方も良くて、まだ漫画自体が終わってないので映画としても当然完全には終わらせるわけにはいかんだろうからどうするのかなと思ってたが、良い感じに締めているので是非観てもらいたい。

終始主人公がなんで生きてるのか、結構ゾンビに絡まれてるのにてっこ以外から一度も噛まれずに済んでるのがよくわからない映画だったけど、まぁそこは原作漫画もそうなので、よし。
それに比べて『レヴェナント』はなんなんだ。主人公が最後まで生きてるのもよくわからんかったが、映像ばっかり力入れてる感じでシナリオぐずぐずやんかと思った。こっちはデカプリオを応援したい人だけが観れば良いと思う。クマとの戦いはすごいけど、話の流れに期待するととても損した気持ちになると思う。