わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

映画『スポットライト』観た

この土曜は『スポットライト』見た。

ざっくりあらすじを言うと、神父が教会に通う子供たちに性的な虐待を加えていた事件を暴いた「スポットライト」と呼ばれるジャーナリストチームの話。

面白かった。内容が内容なだけにもっと凄惨な行為とか出てきたりするのかな、そうなるとちょっと嫌だなと思ってたけど、あくまでもジャーナリストに着目していて、取材とその内容に重きがあった。もちろん辛い過去に切り込んでいくシーンはあるけども、その過去もたぶん相当にマイルドにされている。なのでそこまで気負って観に行くような映画ではない。事実はもっと濃くて辛いだろう。
映画の最後の方で、この事件が明るみになった後かなりの数の教会や地域で虐待事件が暴かれて、世界中で問題となっていることが語られていた。その発生地域リストを見るほうが私個人は虫酸が走った。自分でも思いっきり眉間にシワが寄るのを感じた。スポットライトチームによって明るみになったボストン地域の加害者・被害者数×問題発覚地域と思うと、もう本当にやりきれない…。
スポットライトチームの面々はどういう人物なのか結構描写があるんだが、局長の背景がイマイチ描かれなかったのが残念だった。枢機卿に会いに行くところも意味ありげで重い過去でもありそうな雰囲気が流れてたのに、最後まで一切触れられず単に寡黙で人とあまりコミュニケーションを取りたがらないタイプの人程度の描写しかなかった。その割にはコマーシャルでキーマンみたいな扱いをされてて、きっかけは確かに局長だけどそんなに重要人物と言えるかな?と疑問に思った。

他に今年に入ってみた映画といえばアイアムアヒーロについてはもう書いた。『レヴェナント』も見たって書いたし。

マイインターン』の後は『ブリッジオブスパイ』、『キャロル』とかも見てた。ああ、あと『リリーのすべて』。私はとても好きな映画だった。ただし『スポットライト』よりももうちょっと個人への重きが大きい分、感情的に重い映画なので、人によっては『スポットライト』よりしんどいと感じるかもしれない。

他にも観たかもしれないけどももう覚えてない。