わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

本『伝える力』読んだ

伝える力 (PHPビジネス新書)

伝える力 (PHPビジネス新書)

本当は昔から自分の課題として「言いたいことを言うばっかりで相手に伝わるように話せないこと」があって、いよいよ本格的にやばいなと思ったので古本屋で買ってきて読んだ。

今から10年前に出版された本なので時々出てくるネタが古いけども、「子どもにも理解できるように」話すことが強いられる週刊こどもニュースをやってたアナウンサーの人が書いた本なだけあって、わかりやすくするとはどういうことかがとても意識されていたと思う。あと本人が皮肉屋なんだろうな。使うなと自分で書いた表現をあえて使ってくる文章があった。人によっては、そういう表現でウッとなるかもしれない。適度に毒を楽しめる人のほうが読みやすいと思う。

言いたいことをただ箇条書きで書いてもわからない。専門用語を使ったら自分はわかった気になれるかもしれないが、実際にその言葉を説明しろと言われると案外説明に窮する。人間は感情の生き物だから、論理的にただ話すのではなくて相手が汲み取ってほしい感情を考えながら話すことが大切。中学生でもわかるように話しているか。相手が気持ちよく聞いてもらえたと思えるように耳を傾ける。とかとか。こういう話は割りとよく言われることではあるんだけど、改めて本に書かれたものとして読むとまぁできてないものばかり。読んでて「ああそうだね。そういう態度だとコミュニケーションは難しいだろうね」と思えるような例文、シチュエーションが出てくるんだが、自分が遭遇したいくつかのシチュエーションを思い浮かべると、できてないなーと思うことがちょいちょいあった。

本そのものはさらっと読める。私は片手間に、電車・バスの中で、お昼ごはん食べ終わってちょっと休憩に読み進めていた。

本『ザ・ファシリテーター』読んだ

ザ・ファシリテーター

ザ・ファシリテーター

友人から紹介されて「読んだらぜひ感想を聞かせてほしい」と言われていた。読んでから少し時間が経ってしまったが、感想を書く。

あらすじ

黒崎涼子は入社4年目である会社の開発センター長に大抜擢された。前の部署でマーケティング部の環境を変え、業績を一気に引き上げたことを評価されてのことだった。
前の部署でうまくいったとはいえ、次の部署はベテランのエンジニアたちが集う開発センター。開発に関する知識もなく、部下より年下の自分がなぜ開発センターに異動になったのか。当惑しつつも開発センターの環境を変えるべく、マーケティング部で用いたファシリテーションスキルを発揮して、困難に立ち向かっていく。

感想

まずエンジニアは出てくるが、エンジニアリングの話は出てこないし、エンジニアの話でもまったくない。あくまでもファシリテーションを通して、環境改善を行っていく話だ。人間関係を円滑にし、かつ会社に貢献できるアイディアを捻出するのにファシリテーションを行っていく様子を小説形式で書いた本になっている。ちなみにファシリテーションとは化学の触媒みたいなもので、それがあるだけでは何の効果も発揮できないけども、ある場所で人々のコミュニケーションやアイディアを促進する方法のこと、と説明されている。ファシリテーターはその方法を実践する人のこと。

こんなにうまくいくかな?と思う部分も多少はある。いじわるな人が後半以降にならないとほぼ出てこないし、たしかに困難には直面してるけどファシリテーションのおかげと考えるには話がきれいだなと感じる。けれど普通場をなごませるために使うアイスブレイクはどういった場面で使うのがいいのか(必ずしもミーティングの初めじゃなくてもいい)、他にどんな種類のアイスブレイクがあるのか、議題の進め方にはどういったものがあるのか、ファシリテーションの道具箱とは、ファシリテーターが守るべきスタンスとは、など結構面白い情報はあった。

一つあまり活かしきれてないのではと思った前提条件を言うと、主人公が女性で独身で部下より年が若く新しい環境に大抜擢されたというところ。小説に出てくる会社の人たちはノウハウがあまりないよそ者が急にデバってきたことに文句は言ってるけど、「女は黙ってろ」くらいのことを言って一切話を聞いてくれないみたいなことは全然なくて、比較的いい人たちで論理的に話を進めたらはいはいってちゃんと話聞いてた。だからファシリテーションというものが一体どんなものなのか、どんなときに有効かは読んでてなるほどと思いながら進められるんだけど、主人公自身のステータスがハードルとは感じられなかった。差別になりえるステータスだよねと軽く触れる程度にしかならないなら、こんなステータス設定いらないと思う。

社内に研修プログラムがあればそこで教えてもらえそうな内容でもあるが、研修プログラムは限られた時間の中で会社の目的に沿う形で開かれる性質上、ファシリテーションに限ってどういうものがあるのかを知る機会って意外と少ない気がする。ほかの人が企業の研修に参加してる様子を見ている感覚になれる本と思って読むとしっくり来ると思う。

どちらかといえばマネージメントをやる立場の人に役立つ本な気がしているが、マネージャー職じゃなくても会社で何かのミーティングの司会をすることはあると思うので、そういう人はミーティングの目的を念頭に置きながら、この本に書かれてるファシリテーションのいろんな実践を取り入れてみるといいかもしれない。読み物としても普通におもしろいので、司会することなくても読んでみていいと思う。

読む本をどうやって見つけてくるのか

そういえば社会人として働き始める前からよく人に「どうやって本・映画を見つけてくるの?」と訊かれることに気がついた(おそい)。もちろん訊かれたそのときに無視せず答えてはいるけども、文章としてちゃんとまとめたことがなかったので、どうやって見つけるか習慣の話を書く。どのソースを当たっているかは書かない。

みたもの、きいたもの全部自分に関係があると思っている。直接私に向けられたものではなくても、自分の目に入ったら耳に入ったら自分に関係がある。突き詰めると自分に関係のないものは存在しない。すべての関係あるものの中から選ぶ。これが基本。

大事なことは「私はプログラマーであってデザイナーではない。だからデザインの話は関係ない」と考えるのではなく、「プログラマーだけどデザインの話が聞こえてきた。なんかデザインの話が私に関係あるのかもしれない」と考えることだ。「でもまぁ今はいいかな」というのは選ばないことにした、ということに過ぎない。

みたものきいたもの全部が自分に関係していると考える基本ができていたら周囲の何気ない情報が意識しなくても勝手に入ってくるようになる。喫茶店で誰かが『ミッション・インポッシブル』の話をしてて、なんだろうと振り返ってみたらその喫茶店にあるデカいモニターで『アイアンマン』がやってるなんてことはザラにある。その人たちの間で話が膨らんでったのか単にその人たちが映画タイトルを間違えてるのかはわからないけれども、そこから「そういや最近映画観てないな。最近何やってるんだろう」とか「この映画の原作マンガってどんなのなのかな。どのくらい映画と違うんだろう」とか探す・選ぶきっかけにつながる。

だからたまたま本のセールがやってることを知ったら何があるのか探してみる。本を見てみて読んでみようと思うものがなければ買わなければいい。本を見繕うより大事なことがあるなら、そのことに時間を割けばいい。ただそのときにいつも「本を見繕う時間がない」といきなり判断するんじゃなくて「これは何かのチャンスかもしれない」と考える基本がやっぱり重要で、「私には時間がない。だから本は探さない」というのは「私はデザイナーではない。だからデザインの話は関係ない」と言ってるのと一緒だ。

「どうやって本・映画を見つけてくるの?」と訊いてくる人の多くは「それにつながる重要なソースを知ってるんでしょ?」というつもりで訊いてくる。でもそうじゃない。初めから重要なソースがあるんじゃなくて普段から探してるから見つかる。これを言うと「ケチくさい」とか「教えてくれない」とか不平を言う人がいるんだが、本当に習慣が間違ってる。でもこの基本の習慣を身につけるのは難しいから楽してソースをあたろうとすることも気持ちとしてはわかる。私も「どうやって見つけてくるの?」という質問をすることはあるので、本当は耳が痛い。

いいものが見つかるソースを知ってるということも大切だが、正直私はあまりそういうソースを持ち合わせていないつもりで、「たまたま見聞きした何かをどう考えるか」について「全部自分に関係ある」と考えるようにしているから見つかるんだとしかあんまり言えない。それにいいソースを知ったところで、そこから読もう・探そうというモチベーションがなければ結局探さない。そんな風になるくらいなら「最近読んだ本の中でオススメのない?」と直接本のタイトル聞く方がまだマシだと思う。私は人からオススメの何かを聞かれる時、逆に「最後に読んだのどんなやつ?」とか「どういうジャンルがお好みでしょう?」とかまず聞き返すことが多い。

自分に関係があると考える習慣が完璧だとは思ってないが、その習慣がある程度はあるからなんかよさげなものが見つかるんだろう。初めから好きなものはほっといても目に入るから、好きかどうかは別として全部関係ある、例外はないと考える習慣は大事だと思う。よくどうやって興味を持つかが重要ですと本か何かで聞くけども興味が持てないから困ってるんだろ!と思うことも多いから、私はどうやって興味を持つかは深く考えないことにしてる。見たから手を出しました、っていう条件反射だ。見たんですけど気持ち悪いんで手を出しませんはアリ。ちゃんと選んでるから。でも基本の習慣が行き過ぎると全部欲しいと考える習慣につながるので、そこは今後の課題だと思う。

そんなことを考えながら以下の本を読んだ記憶があるけど、もう売っちゃいましたw(内容もあまり覚えてない)

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~