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わすれっぽいきみえ

みらいのじぶんにやさしくしてやる

本『僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと』読んだ

僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

TwitterのTLに流れてきて、そういやちょっと前のkindleポイント還元セールでアホみたいに本買い込んだけどポイントの使い方を知らないから試しに使ってみるかdkdk、と思ったのと、何かの折に友人が
「成功した人の話というのは、その人にしか通用しないだろうラッキーすぎると思う話が多い気がするから、俺は失敗した人の話を聞いてそうならないようにしたい。たぶん失敗例の方が成功例より多いはずで、より普遍的だと思うから」
と、なんか難しいことを言ってて、まさにタイトル通りやんかと思ったから手にとってみた。

ICHIROYAのブログ」のブロガーである和田一郎さんが、昔勤めていた百貨店でどんな失敗をして会社の出世コースを外れたか、何を後悔・挫折したかを赤裸々に書いた本。

割と具体的な失敗例が上がっている気がする。ちゃんと人付き合いするべきだったとか、周囲の人がどう思っているのかにもっと敏感になっておくべきだったとか、己の信念なんて捨てればよかったとか、まとめてしまうと非常に在り来たりな助言だ。でも普段通りのつもりで行動したほんの些細なことから何かがポロポロと零れ落ちて、後になって大事なものだったと気づく過程がかなり生々しく書かれていて、言葉は穏やかだし、トゲのない言い方をしているけれど優しい本ではない。

この手の本の内容は親に言われたら確実に耳をふさぐ話だ。だって「今やってるあなたの行動がその後何倍にもなって自分に返ってくることをわかってますか?」と親にグチグチ言われたくない。まして結構生々しい内容を書いているので「私にはこんなことがあってね…」と親の職場での働き方を聞かされるのは私なら勘弁してほしい。仮に今の自分の働き方が親から見て間違ってると思うようなやり方で、親心から教えてやりたいと思われていても、だ。だから、こういう内容の話は会ったこともしゃべったこともない赤の他人が書いてるのをへぇと思って読むくらいの気持ちじゃないと読み通したりできないと思う。説教は聞きたくないのが普通なので閉じようと思えば、聞くのをやめようと思えばいつでもやめられるように、この手の話は本という形式がいい。

大学時代、私が所属していた研究室にとある会社の方がよくいらっしゃってて、その方々と飲みに行くことがままあった。その時に
「僕みたいになっちゃダメだよ〜。」
と酔っ払って言われたことがあった。一応「じゃあどうしたらいいんですか?」と聞いてみたが、やはり教えてはくれなかった。「そんなこと言わないでくださいよ。本当にダメな人と飲みに行きたいと思ったりしませんよ」とも言ったけど、相手に血を流してくださいというような質問だから、よくなかったなと今でも思う。なので、あまり傷つかないで済むギリギリのラインでこの本を書いたんだろうとは思うが、それでもよくこんな本を書く気になったな…と思った。

この本を読んだからって失敗しない保証はどこにもないし、この本に書かれていることを気をつけても流されるんだろうなと思っているけど、知らないよりは知ってた方がマシなんだろう。「まだ私◯年目だし」と思いがちなんだが、たぶんそれはずっと続いて急に「もう×年目」と言われ始めるんだと思うとぞっとする。*1言われた時に「そういやこの失敗例、読んだことある気がする」と思い出して、さっと修正できるといいな。

*1:いや「もう×年目」と言われてるんですが…